このレビューはネタバレを含みます▼
恋人の蓮(攻)が公然と浮気をし、
それにじっと耐える蒼(受)。
我慢も限界の頃、蒼は一ノ瀬先輩と体の関係を持つ。
蓮への苦しい慕情を持て余す蒼に、先輩は、過去の思慕を断ち切る必要なんかない。大事にしたまま飛び込んでくればいい。その想いごと受け止めてやる、と。
良い記憶も
悪い記憶も
人生の一部になって一生続いていく
一ノ瀬先輩の言葉が刺さりました。
蓮も、始めは蒼の事を大切にしていたはずなのに、
復讐に目が眩み、蒼をおざなりに。
5年の間、蓮が一度でも蒼を優先してそばにいてくれたら離れなかったのに、と。
愛は、自分優先の恋とは違い、相手を思う気持ちが先にあって、それゆえ人の心を動かすのかなぁ。