このレビューはネタバレを含みます▼
作中で「おデブ悪女」と酷い呼ばれ方をした彼女が育てにくい子だったのは本当だと思います。
でも両親の愛情が育てにくく太った主人公の悪女から、育てやすく心優しい美少女の妹に全振りされたのも原因じゃないかと思います。
確かに妹に意地悪をしたのは親が妹を庇うべきだと思いますが、その試し行為や癇癪を「我儘の通りに食事もお菓子も与え、運動も勉強も礼儀作法も身につけさせない」ってそれは両親も姉妹仲を悪化させた元凶だったと思います。
侍女やメイドや家庭教師は立場が低いから止められないだろうし、両親が育てやすい美少女で心優しい妹ばかり可愛がる。
異世界転生して精神年齢が大人になり、完全に気って周囲の腫れ者扱いと遠回しな無視に耐えられるメンタルの中の人がいたからこそ、彼女はダイエットも悪女の悪名を返上することもできた。
はっきり言って周囲の誰かが手助けしてくれたと到底言えない環境で、彼女に執着した彼だけが純粋に彼女を愛してくれていたのが救いで、はっきり言って主人公と溺愛する彼以外の人物の魅力が低すぎてきついです。