僕はケガをしているんだぞ優しくしろ、労われ、手助けしろと甘ったれた言葉しか出てこない冒頭のヒーローラーマンの態度がヒロインアマンダと出会い治療とリハビリの生活の中で変わっていった。動かない体を強い意志でもって治癒に勤しむ姿は間違いなく強靭で
あると言えるだろうが、しかし、永続的にみて信頼できる変化かどうか見極めるのは難しいと思う。いつか飽きるのではないかという考えと共に、それが出来れば大人と位置付けている時点で子供と映るから。そう、仕事ができるように成れば大人になれるという発想なのだ。変化が訪れている時点で恋はあると理解はするし、遊んできた中で色々と葛藤もあったと記述もある故に、アマンダの傷に敏感に反応したのだろうとも分かるから情熱はある。資産もある、だから彼が仕事でも良いし、遊びでも良いから、〇〇をしたいんだ という希望を強く見せてその為に行動する そういう男であると見せてくれれば良いだけなのだけれど、ここにはそれが無い。だから、私は懐柔されないし酔わせてももらえない。アマンダにしてもしっかり者であるが、恋に破れ傷ついたスキを突かれて、母性本能をくすぐられて 必要とされて、恋と勘違いしてはいないかとさえ考えてしまうのだ。
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