1話32ページ、2話30ページで続刊。おそらく今後読み放題になると思うので、待てる人はそれでもいいと思う。けど絶妙な値段設定。朝の珈琲一杯我慢すれば読めるな…と考えたら私は待てなかった(そして結局珈琲も我慢しない笑)。
「Don’t
talk to me」でも光っていた独特の感性が今回も。どこにでもいそうな男が隙を見せた時に顕現する「可愛げ」を描くのが相変わらず巧く、ぞう工場先生のリーマンやっぱ好きだなと噛み締めた。
職場で人事兼OJTもやる先輩と新人後輩。
後輩(己斐(こい))くん、普段はつかみどころがないのに、ふいにグイッと来て、抑えるべきところでパリッとするのが良い。そのくせ、甘えたの猫のように懐に入り込んでくるギャップよ。
一方、先輩臼井さんの「隙」。モテる人だと思った。基本「いい人」で面倒見の良さそうな彼は、きっと損をすることもある。たまには飲んだくれてみたくなったり。そこにスルリと入ってきた己斐くんに甘やかされつつ、甘やかしつつ。受けとしての魅力を兼ね備えた「普通」の男なのだ。
そして相変わらず表紙が良い。作者がどんな人間を描きたいのか、なんとなく感じられるような表紙。臼井さんの、困ったような、預けるかのような、少なくとも拒絶はしておらず、何かを微かに期待する表情。「攻め視点」で見ると、何とも美味しそうな表紙です。
どこにでもありそうな誰かの物語を切り取りながら、いつかどこかで感じたことのあるときめきを思い出させてくれる先生の作風が好きだ。
話はまだ続いていて、これから2人の関係性が明らかになっていくのだろう。楽しみにしています。
修正は記載のとおり棒消し版の方を読みました。リアルな身体を描くのが上手い作家さん(漫画チックな誇張なし)なので、これまた好みです。
もっとみる▼