このレビューはネタバレを含みます▼
神に愛された人間の血、つまり青い血を継ぐものが神の遺物、アーティファクトを扱う力を持つとされている世界。公爵令嬢のフィーリは、婚約者の第一王子テリオスに、実験動物のように駆使されたが、死と引き換えに「運命のタロットカード」ノルンの主として生き返る。死んだはずが、第一王子と婚約する前日に戻っていたフィーリは、「運命の輪」のカードを使って、運命の変革を願い運命を変える瞬間まで時を遡ったのだのだとノルンに教えられて……。戦争を始めるという第一王子の野望を挫くために、兄と敵対する第二王子と手を組んで、ノルンの力を借りながら新たな運命を切り開くフィーリの闘いが始まった。