レンタルな彼氏が恋人セックスを教えてくれる話、第3話。
自分のために料理を作ってくれたレンタルパートナーのレイと、またもやえっちをしてしまったあさひ。
彼はそんなあさひにも付き合い、あなたが元気ならそれで良い、とぶっきらぼうだが優しい言葉をかけてくれる。
その言葉は果たして【レンタル】な関係から来る言葉なのか…
たとえ彼がそうであったとしても、彼からの言葉を大切に尊ぶあさひは、そんな彼からの真摯な言葉や、
あたたかな料理から感じられる優しさが、浸み渡るように嬉しかった。
「またこの部屋でまた俺の料理、食べてくれますか?」
そのレイから問いかけられた質問に、頭によぎったのは【彼氏】こと…
その彼との関係を清算しきれていないままに、レイを愛する訳にはいかない。
そう決意したあさひは、レイから貰った優しい約束に頷き、レイの元を後にするのだった。ーーー
そして、ついに長年関係がこじれてしまっていた身勝手な彼氏である篝 火(かがり ひかる)を居酒屋へと呼び出し対峙する。
今までの不健全な関係を清算しようとするあさひに、篝の鋭い目が濁っていくが、
「わかった、俺もそこまで言われたら流石に無理だわ」
まさかの篝の承諾に、気を抜いたあさひが口付けた飲み物にはすでに魔の手が伸びていて…………
「…なぁんて、」
言うと思ったか、バァーカ。
冷たく笑う篝のそれは、どこか執着を帯びてあさひを泥沼へと引きずりこむ………
果たしてあさひの出した答えとは……ーーー
こんなだめな穴だけど、君にちゃんとありがとうって言いたい。
けど…もうだめかもしれない………