兄や姉のような特別な才能もなく、箱入り娘として育てられたリサア王国の第2王女ロゼッタ。 望まない結婚を控えていたある日、旅先で魔物に遭遇しロージーという女に助けられる。 魔物との戦いで負傷したロージーに代わり、誘拐婚の花嫁役をすることになったロゼッタだが、結婚を妨害しに現れたクアットの族長、ラシードにさらわれてしまう。 ロゼッタをバスク族長の娘だと信じ込むラシードは、彼女の安全のため自身の妻にして匿い、折を見て帰すと約束する。 しかし周辺国の政治状況が絡み合い、ロゼッタの拉致が闇に葬られようとする中…果たして彼女の運命は――!?