「ミオ、おまえには期待している」――専業主婦として2年。最初は優しかった夫・克さんは、少しずつ私を雑に扱うようになってきた。それでもしっかり支えないと…と思っていた矢先、克さんの浮気が発覚。私なりに認めてもらえるよう、頑張ってきたはずなのに! 離婚するにしても職歴ナシ、勇気もナシ。ダメすぎる私。もっと私に勇気があればと願った瞬間、不思議な光につつまれて…眼の前に立っていたのは、なんと魔界の魔王様!?「今日から私の秘書になってもらう」「殺されたくないなら受け入れろ」なんて、とんでもないところにきちゃったかも…。だけど、あんなふうに期待してもらえたのは初めて。もっと自信を持ちたい、自分の力で生きてみたい。専業主婦で培った料理スキルと思いやりを発揮して、私、異世界に居場所を作ります!