「ここにいる3王子のいずれか。もしくは全員に抱かれてください。じゃなきゃ死にます―――」。女性向けラノベ作家の矢野真琴29歳。デビュー以来長らく売れずの苦しい日々だったが「王宮のプリンス」がついに人生初のヒット作に。難アリのドSな3王子が登場する作品に全精力を注ぎ続けたのも、ずっと構想を練っていた念願の最終巻を書きたかったから。しかし最終巻に取りかかろうとしたその夜、無情にもトラックにひかれ転生してしまう。目をさましたそこは自分が創造したラノベ「王宮のプリンス」の世界! しかも頭の中に語りかけてくる「謎の声」はこの世界で存在する力をえるために、自分が創造したキャラクター、ドSな3王子に抱かれろとささやく。そんな愛されないと死亡エンドな私に最初に協力を申し出てきたのは、一番避けたい最凶第一王子…エドガル・フォン・ヴェルフだった―――!?