「どうぞ安心して私に身をゆだねてください」
伯爵令嬢のライラは、食べるものにも、着るものにも
なんの不自由もなく暮らしてきたけれど
どこかいつも息苦しく感じてきた。
ある日、ライラには冷たく、従妹を可愛がる父が、ライラに本来の相手とは違う婚約者と結婚を命じてくる。
その相手は国境守護を代々任されている公爵家のノエル。
ノエルは1年の間に2度も婚約破棄をしていたことから
世間からは氷のように冷たい公爵として知られていた。
迎えた婚約式の後、ノエルは「君を愛することはないと」ライラに冷たく言い放つが
ライラも戻る家はないからと、彼の妻を務めることを決める。
そんな二人だったはずなのに、半年後、ノエルはライラを溺愛しているようで…!?
氷のように冷たく、鋭さをはらんだ指先は
バラのような頬の熱に溶かされ
より深く甘い夜を迎えて――
薄幸令嬢と冷酷公爵の心がほどける愛の物語
※この作品は「禁断Lovers Vol.167」に収録されております。重複購入にご注意下さい。