政略結婚のお相手は竜神様!?愛のない結婚でも構わなかったのに──竜の溺愛が止まらない!
海辺の街を治める領主の娘・フィオナは、川の水位の減少による深刻な財政難に頭を抱えていた。
領地と民を救うため、裕福な貴族との政略結婚を決意するフィオナ。
けれど、彼女を溺愛する兄と、その親友・ライナスは「愛のない結婚なんてやめろ」と猛反対してきて──。
“どうか、国を救える良縁を…”
切なる願いを込めて、フィオナは川の神・竜神へ祈りを捧げ続ける。
そして迎えた夏の祭典──『竜の祭』で、今年の“竜の姫”に選ばれてしまう。
儀式の最中、滝壺へと落ちたフィオナが目を覚ました場所は、水底の静寂の中──。
そこで彼女を見つめていたのは、なぜか兄の親友・ライナス。
「まさか…どうして彼がここに?」
戸惑うフィオナに彼が告げたのは、自らの正体──川の神“竜神”であるという、衝撃の真実だった。
国を救うためには、竜を“身体的に満足”させなければならない!?
正体を隠したまま始まる、秘密の政略結婚と背徳の逢瀬──