悪臭漂うゴミ屋敷、その先に現れた南京錠付きの部屋を開けると、ベッドに座り込む一人の女性がこちらを見つめていた―
女子高生の鳥喰さくら(とりばみ さくら)は、”日常”を送るため毎夜見知らぬ男たちにカラダを捧げる。普通の日常、当たり前な淫売の日常…親のため、そして自分のために紙一重な生活を送っていた。
そんな中、たまたまピザの配達で鳥喰家を訪れたという同級生の男子:早藤(はやふじ)が現れる。訪れた際の常軌を逸した家主の振る舞いなど、心配そうな顔つきで話しを進めるが、むしろさくらの表情はどこか幸せそうで……
狂気を孕んだ家族、悪臭漂うゴミ屋敷、卑しい男たちとの淫売、だけど守りたい“日常”がここにある…
友野ヒロが描く狂気的ホラーサスペンス。