『親友』とともに学び、ともに競い、ともに駆け抜けた高校生活───
翌日に卒業式を控えた獣人の少年・笈川シヅカ(おいかわ・しづか)は『親友』である瀬尾みこと(せお・みこと)に近頃避けられているのではないか、と悩んでいた。
みことを怒らせてしまったかもしれない、と一人心当たりに思いをめぐらせるシヅカだがしっくりくる答えは見つからない。
そんな彼に優しく声をかけたのは、穏やかなシヅカの父だった。卒業前夜、父との対話を経てシヅカが辿り着いた『答え』とは───?
獣人世界を舞台にした、少年2人の青春BL譚。
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