不慮の事故で両親を亡くした令嬢セリーナ。家督を得るために両親を殺した“親殺しの悪徳令嬢”と噂される彼女はアシュフォード伯爵家の次男カイルから結婚を申し込まれる。家を継いだばかりで多忙なセリーナを気遣うカイルだったが、セリーナは素直に甘えることができず、つい冷たくあたってしまう。ある日の晩、家族を想って自室で泣いていた様子をカイルに見られてしまい…?「10年前 舞踏会で君を見たときから惚れているんだ」10年間ずっと私を好きなんて…そんな都合のいいことあるわけない…!だけど、初めての身体に触れる手は愛しさに溢れていて――…。10年越しの夜に叶える甘い溺愛。