このレビューはネタバレを含みます▼
自動運転も開発されたいまこの時代に「人が操る速さ」の価値を真正面から描き切る、その覚悟だけで本作は十分に胸を打ちます
作者のレース描写は円熟の域に達しており、パワー差を技術と理論で削り取っていく展開は読み手の理性と感情を同時に熱くさせる‥
公道という日常と隣り合わせの舞台が生む緊張感は健在で、ページをめくるたびに速度と危うさが立ち上がってくる点も👌
頭文字Dの血脈を感じさせる要素は単なるファンサービスに留まらず、時間を経た世界のリアリティとして効いている
主人公・カナタの走りには若さと完成度が同居し、彼の存在そのものが“次の世代の物語”を力強く示しています
懐かしさに酔うための作品ではなく、今なお進化し続ける公道レース漫画の現在地を提示する一作