伯爵家の令嬢ミラは、幼い頃から婚約者シモンのために礼儀も教養も磨き続けてきた。
しかしある日、平民の恋人を伴ったシモンから、突然の婚約破棄を告げられてしまう。不貞行為、そして自分ではなく平民の女性が選ばれた事実に、ミラの胸には悔しさと悲しみが溢れた。
失意の中、彼女の前に現れたのはシモンの弟ジェード。兄の非を詫び、幾度も励まし続ける彼の誠実さに、ミラの心は少しずつ癒やされていく。
やがて二人の距離は縮まり、穏やかな時間を重ねていくが、元婚約者のシモンがミラを連れ戻しにきて・・・?
揺れる想いと兄弟の対立。ミラが選ぶのは、過去か、それとも新しい愛か──?
※この作品の1・2巻は『溺れるほど愛されて、幸せになってみせますわ!アンソロジーコミック18巻』の収録作品です。重複購入にご注意ください。