【本作品は同人誌となります】
誰にも触れさせない、閉ざされた部屋と心の中。
かつて成績優秀で可愛い顔をしていた優斗は、今や家に引きこもり、
インターネットで女性嫌悪を募らせる日々を送っていた。
無職、未来なし、孤独なニートの生活に、もう何も期待していなかった。
部屋の中は散らかり放題、スマホ片手に論争する日々。
「マンさん(笑)」「女は得してるだけ」
そんな言葉で自分を守っているけれど、本当はわかってる。
そんな彼の部屋の扉をノックするのは、幼馴染の知世(ちせ)。
「優斗お兄ちゃんに会いたくて。心配で……」
そう言いながら寄り添おうとする知世を、優斗は突き放す。
それでも彼女は、扉を開けた。
涙を浮かべるでもなく、ただ静かに。優しく。
「好きだから、だよ」
彼の闇に踏み込み、彼の弱さを受け止め、
その言葉をぶつけた知世の覚悟は、優斗の中に何を残すのか?
これは、救済の物語。
■総ページ数:68ページ