「この世界をぶっ壊すために神が送った悪魔に違いありません」「あの人格破綻者と一緒にいるくらいなら、悪魔に魂を売るほうがマシです」とまで評されたラハン・エル・カノックス大公。幼い頃受けた傷によって家の中で大切に育てられてきたお嬢様イスエル。ある日イスエルは、カノックス大公からプロポーズを受ける。彼は、町で危険に晒されたイスエルを助けてくれた優しくて素敵な騎士様だった。イスエルはカノックス大公についた沢山の悪名の意味を全く理解できなかった。家族の反対を押切り、カノックス大公と結婚することを決めたイスエル。「こんなに親切で優しい人に向かって人格破綻者だなんて…」なぜ皆そんなこと言うのかしら?