ストーリーの素晴らしさについては、もはやあちこちで語り尽くされているので割愛。
平たく言えば、羊に率いられた狼の群れに、狼に率いられた羊の群れが勝てるのか、という話。
それにしても、せがわまさき氏の絵の素晴らしさ。どれほど淫靡で残虐でも、
決して悪趣味に堕ちない。この物語がこの絵で描かれたのは、本当に僥幸だと思う。おゆらと十兵衛のあのシーンでは、涙ほろり。
長い話だが、登場人物が多く魅力的なので、全く飽きない。無駄なキャラクターが一人もいない。
ただ原作ファンとしては、十兵衛の「もとより、みな殺します」が省かれたのが残念。
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