テーマの設定から事件のプロットを書き起こしネームに組み立てる事が実に巧み。単行本1冊単位できっちり話をまとめてくれます。
主人公は「万能の解決法」シルバー・バレット(字面どおりの銃弾)を支給される若い刑事。彼は事件の事務的な‘解決’よりも
‘解明’を求めるタイプで、遵法意識はちょっと低い。女に流されやすい情けなさと、自らの手を汚す潔さをもった魅力的なキャラクターです。
立原氏の漫画は好きだけど暴力団は嫌い。それで二の足を踏んでいた方にお勧めできます。
エロは男性向きですが、よくある女性の軽視とパターン化とは違います。昔、繊細な少女漫画を描いていらした方ですし、心理描写もあなどれません。この分野で稀少な作家さんだと改めて思った一作。
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