「cocoon」「アノネ、」「ぱらいそ」の戦時下の少年少女を描いた3部作の2作目。全て読みホで読めます。
原本の「アンネの日記」には、壁の裏で隠れて声を顰め生活する恐怖に満ちた現実と共に、紙の上では空想の友達に向けて夢が自由に羽ばたくもの
も書かれているので、この漫画作品も現実と夢が混じり合っています。私が読みこなせてない分、フォローしてる方が夢を解釈するレビューをあげてくださっていてとても参考になりました。
フィクションストーリーとあらすじにはありますが、アウシュビッツ、ビルケナウ収容所までの道のりや入所時の恐怖、収容所での生活の描写は、私が平和学の講義の一環で現地を見学して学んだものそのままです。山のような靴やカバンや髪の毛、焼却施設、死のシャワー室、人間が人間に対してここまで残酷なことができるのかと、衝撃を受けました。
これほどまでの相手への想像力と共感力の欠如、過去から繰り返し、いま世界で起こってることも、そうです。どうして他人の痛みを感じることができないんだろう、そのような人が国のリーダーでいられてしまうんだろうと、もうこれを書いてるだけでやるせなさに泣けてきます。
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