美しい絵とミステリアスなストーリーがよかったです。特に、表題作『雛の花遊び』と『悠久の楽園』、『イブの館』は世界観がとても好みでした。
ただ、全体的に少し詰めが甘かった様に思います。
『雛の花遊び』は、旧家の跡取りに血縁が考慮されていない
ことに違和感を覚えました。傍系であるなど、ヒロインにも何らかの血縁が欲しかったです。
『悠久の楽園』と『イブの館』は、どちらも過ちを犯したヒロインが、すんなり夫や恋人の元へ帰されたことが物足りなく感じました。完全にヒロインが堕ちるか、もしくはヒロインを取り戻すために、その夫や恋人が努力を強いられるなどの展開があってもよかったのではないかと思います。
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