164ページ。
表題作が本の半分くらい、加えて短編3作(内2作は20ページ以下)。絵柄のキラキラ感と、「好き」という気持ちが強く出た作風で、ちょっとこそばゆい所が良い。
表題作は世にも奇妙な物語感があり、理屈は考えずに読みました。
奇
妙な出来事を通して、主人公がぐるぐる色々考えている。そのぐるぐるが遠心分離機のように、ぐちゃぐちゃになっていた心から大事な気持ちを取り出したのかな、という感じ。純度の高い「すき」の気持ち、良いと思います。「すき」を内包しているように感じられる「ごめん」も良かった。
・「君に一番近い場所」美しく危なげな先輩と一途な後輩の、秘密の場所での束の間の逢瀬とその後。
・「星くずの街」片田舎での片思い。
・「シースルー」10ページの中にラストページの鮮やかな印象。こういうの好き。
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