「トマトのてのひら」
智裕は来年実家に帰る。トマト農家を継ぐために。ある日家の近くで傷だらけの勝人に出会い、連れ帰ってしまうが…。おばあちゃん子で、あたたかい家族に囲まれて育ってきたから、人がいい智裕。ひどい目にあってもなついてくる勝人を
拒絶できない。都会だからこそ怖い反面、人の温かさがまた人を救うんだなぁと。人を殴ってきた勝人の手が、優しい手に変わる。最初は怖かったけど、ラストに向けて心が暖まる素晴らしい展開でした。ずっと気になっていた作者さんでしたが、読んで良かったです。これが初コミックスだったとの事。これからはチェックしていきたいと思います。
「むすんでひらいて」
阿部は誰とでも付き合うと噂の男。一緒に仕事をすることになった柿沼は、そんな阿部を見てもいつも笑顔で嫌な顔一つしない。阿部はいつしか柿沼に…
。阿部の歪んだ思いが切ないお話でした。辛い過去も純粋な気持ちが浄化してくれそうな優しい展開にほっとさせられます。
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