小学生から一緒だった千紘と清野が、最初は仲の良かった友達から恋人になるまでを描いたピュアな恋愛のお話でした。
人見知りな清野と仲が良い千紘は友人が多くて、正反対な二人。
そんな二人が、ある出来事をきっかけにお互いの気持ちに気がついて、素
直になって両想いになって、最初はピュアだなと思っていたけど、途中から清野の過去の事からくる悩み事によって清野が不安定になります。
清野が実は今お世話になっていた家には養子としてもらわれてきていて、実の家族(母と弟二人、父は千紘だけ違うので複雑です)とは離れてしまいました。
小さな頃清野は母親と弟には必要とされていないと思ってずっとそれが原因で人と仲良くなれなかったので、それが清野の心にずっと残っていたので母親や弟と再会しても自分は未だに必要ない人としてしか思えずにいた。
これを知っていても、変わらないまま接してくれて好きだと言ってくれる千紘は清野にとってはかけがえのない存在だったと思います。
もし、自分がそんな立場だったら・・・。きっと耐えられなかったと思います。千紘がいて、好きになってくれて本当に良かったと思いました。
そんな千紘に励まされて、ずっと会えなくて心にしこりが残っていた母親と再会して話しをして、母親はずっと自分を好きで大切な存在だったと思ってくれていた事を知り、清野は晴れやかな笑顔をこぼします。
凄く綺麗な笑顔で、見ていたら泣けてきました。
話す事が出来て、母親の本当の気持ちを聞けて良かったです。
清野はずっと自分の気持ちに蓋をしていたのですね。
その蓋を開けて、外の世界を知り好きな人が出来て幸せですね。
久しぶりに綺麗なお話を読みました。
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