私が小学生の頃、学年誌で1度読んで以来の20年間。ふとした時に思い出されるも、タイトルがわからず、探し続けていた作品と、ようやく再会できました。
言わずと知れたルネサンスの天才、レオナルド・ダ・ヴィンチが、己の中から消えてしまった美の女神
ミューズを探す旅に出るロードムービー。儚くも胸に刺さる結末はもちろんですが、個人的には第4話「ハナの肖像」が最も印象的で大好きです。
人間は群れると大きな存在かもしれませんが、1人になってしまえば誰しもが小さな存在です。しかし、誰かが自分を忘れずにいてくれるということが、人を天才にも女神にも変えてゆくのですね。
コミカルなノリとわかりやすい表現が子供心にささり、また時に繊細なノリと卓越した画力が、重厚で奥深い広がりをもって、大人になってからも十二分に楽しめました。きっと向こう20年も、私の心に残り続けることと思います。
ぜひ、色んな人によんでいただきたい作品です。
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