恋の病にかかった人に現れるハート型の発疹。このアレルギー反応はちょっと厄介でクセモノですよ。
恋愛の何がいいかって、相手の何気ない視線だとか、さりげない言葉だとか、ふとした行動だとかに「も、もしかして嫌われちゃった?」とガクーッとなったり
「やっぱり私のこと好きだよね?」とヒャッホ〜ゥとなったりするところですよね?(あくまで個人の感想です)。
ちょっとした視線や言葉や行動の裏にある相手の本当の気持ちを、ああかな、こうかなと推量して、当たったり外れたりに一喜一憂。反対にこっちの気持ちを誤解されたりナイスキャッチしてもらえたりにも、一喜一憂。このアゲとサゲが代わりばんこにやってくるのが、しんどいけど醍醐味なんです(あくまで個人の 以下略)。
でも、このアレルギーがあるせいで、「マークがある!ってことは好きってことだよね」と結論に飛びつきかねない。「相手にハートマークが出てるイコールこちらのことが好き」「こっちにマークが出たイコール相手のことが好き」と『わかったつもり』になっちゃう。言葉で確かめるまでもなく気持ちは明らかだ!となっちゃいかねない。
それでいいじゃん?何か問題ある?
うん、確かに、もし人間の気持ちが全部「あれかこれか」「オンかオフか」「好きか嫌いか」だけでできているなら、それもいい。でも人の気持ちって「好きだけど(今は)嫌い」「トータル好きだけど、ここは嫌い」とか、グラデーションだったりするから、大雑把な二択では自分でも把握できないし相手にも伝え切れない。
抗アレルギー薬に「飲むと、好きという気持ちが自覚しにくくなる」という副反応を設定された末広マチ先生は天才ですね。ハートマークは可愛いし一見わかりやすいけど、やっぱり生き生きとした気持ちを言葉と態度でも相手に伝えたい!
このお話の二人は、小さい時いじめっ子から守り守られた幼馴染み同士。誰よりも強い絆と思いで結ばれている王道の安心設定、ピュアッピュア系BLで、気持ちが前向きになれます!
フォローしている方がこのお話を紹介してくれました。ありがとうございます。さ、私は嵐のヤツに「お前はモーツァルトか(ケルビーノのアリアか)!」とツッコミを入れつつ、王道を離れて獣道に行こうかな?
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