絵柄も社会テーマも昭和の古さが……とあなどるなかれ。
人の優しさや強さ、弱い自分から変わろうとする心の変化が丁寧に描かれていて、一度入り込むと涙がボロボロこぼれるくらい泣ける!
そして時代は昭和だけど、たった30年前(話によっては数年前
)まではおそらく当たり前だった世界。
身体障害者、過疎地域、貧困と教育格差などなど、現代社会に通じるものばかりで、考えさせられることが多い。
個人的には、好きな子をいじめちゃう番長とかガキ大将的な存在が微笑ましくてきゅんとした。
表題作「春の足音」の前作である「さわやかな空」と共に読んでほしい。
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