ルーク・ダンテは幼い頃から、一族に伝わる伝説を聞かされてきた。ダンテ一族の男はみな、運命の女性に触れたとき、“炎”と呼ばれる特殊な感覚に襲われるというのだ。ばかばかしいと一笑に付していたルークも、ついに“炎”を経験する。相手は、祖母が親しくしている友人の孫娘、テア・デ・ルーカ。テアは六週間後に莫大な資産を相続する予定で、祖母に頼まれたルークは、その間彼女の護衛役を務めることになっていた。だが伝説が真実なら、四六時中テアのそばにいるなどもってのほか。なぜならルークは心に固く誓っていたから――生涯、誰も愛しはしないと。■デイ・ラクレアの人気ミニシリーズ〈ダンテ一族の伝説〉の続編をお届けします。イタリアをルーツに持つダンテ一族の面々の、ドラマティックな物語をお楽しみください。