星子一人旅シリーズ15作目。小学校のとき、星子シリーズの中で初めて買った作品ですごく思い出深い。この作品で出てきた青春18キップに憧れ友達同士で日帰り旅行をしたのが懐かしい。
内容はいつも通り、旅に出た星子が事件に巻き込まれるというもの。
全国のチェックポイントを回る魔界オリエンテーリングというツアーに参加した少女たちが次々と事件に巻き込まれる。そこに主人公の星子さんや、フィアンセで刑事の宙太や、同じく刑事のマサルが絡み事件の真相を探っていく。
浜名湖の弁天島、伊賀の忍者村、大阪のアメリカ村、神戸の異人館、天橋立、横浜、最後はディズニーランドと観光地が満載です。新キャラクターのヤクザなイケメン弁護士、十文字右京も登場します。
全編通してマサルの激しい恋心が切なくて苦しい。スマートな宙太と不器用なマサルの対照的な性格と恋愛アプローチも本作の見所だと思います。
作者は脚本家なのでまるでテレビドラマのような作風。男性が書いたのに、なんでこんな女心(少女)がわかるんだろうと感心してまいました。男性同士の台詞のやりとりも粋です。大人になって読むと、大人の男性だった作者からの少女へのメッセージが優しいです。
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