文章表現でここまで『生きている感』を出せる筆力、、驚きました。
風景、生活感、人の感情の動き、全てがリアルでした。
語り手である主人公の胸の内ですら、物語の佳境にさしかかるまで見せてもらえません。
そして、何よりエンターテイメント
作品としての確かな『面白さ』がありました。
終盤の短編の構成も、ホント、見事の一言
くっついた後の二人の様子が、短い文章の連なりから透けて見えてくるんですよね・・・。
設定を凝りすぎて『面白さ』を蔑ろにされてしまう作品もある中、本作はその面白さと小説の醍醐味である「文章を味わう」ことができる最高峰でしたヽ(*´∀`)ノ
冊数を重ねてやっと出るストーリーの深みとは違う、一冊完結だからこそ簡潔にギュッと凝縮している素晴らしさ……って感じです(笑)
BL小説では有名な方とのことですが、今まで読んでこなかった事を後悔してます。。
是非、皆さんに読んで欲しいです。
・・・・・・・・・・「めんつゆネタ」にはホント噴きました(*´ω`*)
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