幼き日の八雲にフォーカスして物語が展開されていたことに新鮮さを感じました。シリアスな内容であることにはこれまでと変わりないのですが、何というか、八雲自身がまだ大人になりきれていない思春期という難しい頃の物語ということで、現在本編としてシリー
ズが続いている作品たちと良、い意味で差別化して読むことができました。
幼いながらも八雲は様々な葛藤を乗り越えてきたのだという事実を、本書を通して知ったからこそ、今こうして晴香と新たな大切な人と出逢えて本当によかったね、という温かい気持ちになりました。一巻からずっと読まれている方にとっては、親目線のように読むことができる斬新で素敵な一冊だと思います。
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