最近は高評価でレビューが一定数ある作品を片っ端から購入していて…こちらはその内の1冊で、ずっと積んであったのを何気なく読んで「何でもっと早く読まなかったの、私!!」というくらい面白かったです。クールな表紙からはちょっと想像できないキャラ設定
が、めちゃくちゃ面白くて好みでした。だらしない面もあるけど基本許せる範囲内だし、見た目に反して内面は古風で純なところが良かったです。人とのやりとりや心の声にニヤニヤが止まらなくて苦労した程です。「適当人間」と書かれた湯呑みが自分用っていう所では、吹き出してしまいました。何度も笑わせられつつ、「修辞疑問文」や「比翼の鳥」など、何気ない知識がたくさん散りばめられていて、色々と調べては勉強になる事も多くて色んな意味で楽しく読めました。主人公の何気ない一言に救われる人が多い一方で、自分の事はうまくいかないことが多いというのは、「心理学者が人の心理には敏感なのに、自分の心理はうまく読めない」みたいな、グダグダ感があって面白かったです。
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