東京電力福島第一原発事故のため全村避難が決まり、無人のはずの福島県飯舘村に、1人で住み続ける宮司がいる。「宮司が神様のところを離れる訳にはいかない」と語る綿津見神社宮司の多田宏さんは、境内を除染し、神事を続ける。だが、避難先での定住を決めた氏子に地鎮祭を依頼されることも増えた。綿津見神社と多田さんは、原発事故ですべてが変わっていく村を見守っている。いつか、村に人が帰ってくる日を信じながら。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:14362文字/単行本換算で24ページ】