『ぼうや、もっと鏡みて』『さいごの愛のお話』まで読み終わってこそ本当に読んで良かった!心から感動して大満足で読み終える事が出来ます。『恋する食卓』がとても良くて樋口先生の作品を読みました。先生の作品は受けがとても魅力的ですね。今の所2作共不
憫美人受けです。確かに望は自分のその場で流されてしまい、好きでもないのに付き合ってしまう欠点が不幸を招いている。私は望が優しくとても可愛く見えて嫌いにはなれなかったです。一作目では俊一が一体何を考えているのか望同様はっきりわからず、篠原が只恐ろしく気持ち悪い男にしか見えませんでした。そして望がいくら好きになっても報われない恋。思わせ振りな俊一の態度。以前から攻めザマァの究極、攻めが振られて終わる作品を読みたいとずっと思っていたので望の前途に幸あれ!という気分でしたが…。そのまま前を向くんだよ、とニコニコしたのも束の間。紆余曲折ありますが、読み終えて1週間経って思い返すと本当に面白い作品でした。一作目の辛さも幸せになるまでの伏線。『さいごの愛のお話』を読むと望と俊一の幸せを心から願い感動し泣けました。どうぞ途中で投げ出さず最後まで読みきって頂きたい作品です。
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