このレビューはネタバレを含みます▼
BL小説のカテゴリーですがこれは究極の『サバイバルサスペンス小説』で登場人物に同性を好きな人がいる設定。と考えて読んだらいいかと思います。私はあらすじも読まず読み始めたので大変でした。全然ハッピーになれないだけじゃなく陰鬱な気持ちになるんです。でも途中で読むのをやめられませんでした。
数ページ読んだだけですでにクライマックスのようなはじまりでした。
WILLの主人公の亮介が屑過ぎる!究極の状態でも自分のスタイルは変えず酷い主人公でした。いばり散らしてた亮介ですが、最後には見下し嫌悪さえ感じているしのぶに身体をいいようにされしのぶが居なければ生きていけないという亮介にとっては不幸な結果になってしまいます。それでも亮介を好きななることはできませんでした。
しのぶは背が高い17歳と言う設定でしたがいまいちピンとこなくてイメージが難しかったです。文中では言及するされてませんでしたが、まだ地下のワインセラーに住んでいる時にしのぶがどうにかパンを持って帰ってきた。しかもひどく怯えて。同時期駅地下の一人が何者かに殺される。亮介はしのぶが持って帰ってきたパンの出所は問い詰めてませんでしたけどしのぶが殺してパンをゲットしたってことですよね。結局伊吹が殺したって事にされてたようですが。最初は怯えて亮介に触れていないと夜も眠れなかったしのぶですが最後には亮介のためなら生きる為に人殺しもためらわなくなりました。
一番最後の場面で田村が不本意で殴って殺してしまった男をまだ生きてると言い石で頭部を潰し自分が殺したと言ったのはなぜだったのか?亮介さえいれば良いんじゃ無かったのか?最後の最後でどう言うことだろうと疑問が残りました。
HOPEは前半でとても良い人だった田村さんが主人公では無くターゲットにされたと私は思います。
全体を通して一番不幸だった田村さん。犯されてる環境が常規を逸してました。その異常さに背筋が寒くなりゾッとしました。残酷で絶望しか無かったですがその中で生きる為に死体の肉を食べる場面、殺人をする場面、罪とはなんぞや?と考えさせられました。極限状態の中で倫理、常識、秩序…そんなものぶっ飛んでしまうような…そんな気がしました。
木原先生…助けが来るストーリーも読みたかったです(>_<)
全体を通して木原先生ワールド炸裂でした誰ひとり幸せになれない現実と物語を行き来してるような世界でした。