攻視点が印象的なお話です。
閉鎖的で陰湿な雰囲気ですが、本編後は開放的で晴れやかな雰囲気に変わります。可愛らしい後日談で、本編で鬱々としてもほっこりした読後感となります。
今まで読んだBLの中でも上位に来るくらい悲惨で壮絶な環境の中
にいる受と、最初は受のことを男の癖に妾をする恥知らずと詰り乱暴するけど徐々に受のことを知り理解者となる攻の悲しくも切ない、最後は明るい希望が見えてくるお話です。
地雷としては受が攻以外から激しい暴行(性的なもの)を受けたり奴隷のような扱いを受けていることですかね。
あと回想でしか出てきませんが女性キャラクターもとても気の毒です。
受は攻の父親に仕事も、人としての尊厳も、自由も何もかも奪われ、愛人以下の家畜や奴隷のような扱いを受けていました。
その攻父が亡くなり攻がやってきます。
最初攻は受のことを恥知らずと蔑みます。
しかし受と接することや受の味方をする使用人の影響もあり徐々に見方を変えていきます。
少しずつ二人の心の距離が近づく様子が切なくて。
受の暴行の描写は読んでいても辛くて気が重いのですが、最後は溺愛ハッピーエンドとなるので最初が辛かった分救われます。
辛い境遇にいる受が誤解を乗り越え攻と結ばれるお話が好きな方にはおすすめしますが、受が攻以外からのレイ プなどあまりにも酷い目に合うのが苦手という方は少し考えたほうがいいかもしれません。
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