短編です。記者パーカーと警部補ヘンリーが出会ってからある一夜を過ごすまでの物語。
カバーにいる3人が主要人物ですが、それぞれのバックグラウンドが物語の中で徐々に明らかにされていく緊張感がたまりません。自己嫌悪に陥り自問自答に明け暮れ疲れ果
てるパーカーに対して、ヘンリーは包み込むように励まします。そんな2人の会話がとても魅力的で、海外ならではだなって感じ入りました。
冒頭にあるマーク・トウェインの言葉が引き立ちますね。他人に見せない影の部分を認識して明るみに出すのは辛い作業ですが、そこを見せてこそ初めて救済されるのかも。キスだけですが、その後の2人が手を取り合う姿が想像できる終わり方でした。
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