自栄党最大派閥の鹿島元代議士の葬儀に喪主として祭壇に向かう妻、鹿島忍。
周囲の目は60近い年齢で逝去した鹿島元代議士の、あまりにも若すぎる、そして日本人形のように整った顔立ちの美しい25歳の妻・忍に好奇の目が注がれる。
そしてその横に座る、まるでモデルかアイドルかと思うほどの息を飲むような美少女の娘・真穂17歳がセーラー服をまとい、泣き崩れている。
妻と娘、しかしまるで姉妹のようでもありながらも、あまりに顔立ちが似ていない二人にさらに衆目が集まり、弔問客たちの口々から噂話が尽きることはなかった。
チーマー3人組にマンションの一室で、その美しく若い肉体をおぞましいほど好き勝手に汚され蹂躙された若き未亡人・忍とその義理の娘・真穂。しかもそのすべてを男たちによってビデオで録画されていたのだった。
忍は誰を頼ったらいいかわからず、知り合いのツテをたどってジャーナリストや弁護士に相談しようとするが、急死した元代議士の娘がわずか8歳年上の義母と一緒にレイプされたなんてマスコミに知れ渡ってしまったら、まだ女子高生の真穂の将来を思うとどうしても二の足を踏んでしまうのだった。
そんなある日、忍の亡夫である鹿島の元秘書の宗田代議士のもとから一本の電話が入り戦慄が走る。
「奥様とお嬢様のビデオを入手しました」
果たしてその先に待つものは希望なのか? それとも……―――