オメガの主人公は一般男性に片思い中。番には興味がなく性欲発散してきたが本気の恋にそれも鳴りを潜める。ある日片思いの彼の教え子がアルファだと気づき、偶然訪れた発情期にうっかりそのアルファと寝てしまい、というお話。
安西さんの素晴らしいとこ。
お話展開に齟齬やあやふやさが無い。設定や偶然に頼りすぎない。人間の本質感情にふれることができる。要は面白い。そしてポイント。できれば発行順に読む。じゃないとうっかりスピンオフ元のその後をよんでしまうから。リンクしているのもまさに読者サービス。もちろん面白さでは大御所の先生方も素晴らしいけど、安西さんの作品は終わり方が甘くて楽しい。さて、今回の作品。自分の性を嫌う主人公と意外にヘタレなアルファ。アルファは絶対ではないという楽しい概念。脇役がしっかり作り込まれているからスピンオフできるんだなぁ。何度も読んで楽しめそう。買って良かった、イヤ買った方がいい。
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