初々しい初恋同士の二人は、家でもずっと敬語。御曹司と家元の娘にしても、浮世離れしたカップルだなあ…と思って読んでいくと、二人は大真面目なのに段々可笑しくなってくる。縛る見本として枕を縛りあげ、このようになります、って。焼豚講習会か!敬語はい
つまで続くのかと思ったら、最後までずっとだった。作者さんのこだわりらしいが、何だか面白かった。周囲の期待に応えて生真面目に生きてきた二人が、結婚を機に徐々に自由に自分を出せるようになってくるところがいい。特に、自分を抑えていたヒロインが、意見をはっきり言えるようになったのは、ヒーローに愛されている自信から。溺愛が微笑ましかった。
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