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恋をし恋ひばかんなり草紙

深山くのえアオジマイコ

（4.5）投稿数16件

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作品内容

運命の人はかつての許婚？平安後宮ロマン！

　大納言だった父と母を続けて亡くし、他人に騙されて家の財産も失ってしまった沙羅。親が決めていた縁談もあっさりとなかったことにされ路頭に迷いかけた沙羅だったが、入内した従姉妹の女房として内裏に入り、今は幸せだった頃をときおり思い出しながら、梅壺で静かな日々を過ごしている。
　そんなある日の夜。主が飼う猫の散歩につきあい、月明かりの中で一人ぼんやりと庭をながめていた沙羅の前に、宿直装束姿の男が現れる。親しげな様子で話しかけてくるその男は、右近少将藤原朝蔭と名乗った。その名を聞いて衝撃を受ける沙羅。それは忘れたくても忘れられなかった、かつての許婚（いいなずけ）の名前だった――。
　運命に翻弄され、裏切られ、過去の悲しみの中ですべてを諦めるかのように生きてきた沙羅だったが、強引なほど沙羅との距離を詰めようとする朝蔭の態度に、いまさらと思いながらも、ゆっくりと心を開きはじめる。だが、右大臣家の姫君と朝蔭の縁談が調ったという噂を、沙羅は耳にしてしまい……。
　運命の恋を描く、平安後宮ロマン！

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作品情報

ジャンル

：ライトノベル

恋愛・ロマンス小説 / ライトノベル一般

作品タグ

：蔵人

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出版社

：小学館

雑誌・レーベル

：小学館文庫キャラブン！

シリーズ

：恋をし恋ひば　かんなり草紙 / 草紙

DL期限

：無期限

配信開始日

： 2020年1月8日

ファイルサイズ

： 1.3MB

出版年月

： 2020年1月

ISBN

：

9784094067293

対応ビューア

：ブラウザビューア

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レビュー

草紙のレビュー

平均評価：4.5 16件のレビューをみる

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高評価レビュー

white猫さん

(女性/60代～) 総レビュー数：242件

青路舞古先生の平安美麗恋草紙に目を奪われ

ネタバレ

このレビューはネタバレを含みます▼ 『恋をし恋ひばかんなり草紙』沙羅は幼名だが、聡明で心の美しい彼女に相応しい名前。内裏の三毛猫、乾の衛士に信頼されている数少ない女房のうちの一人が沙羅だ。彼女は内裏では、亜相の君と呼ばれている。彼女の嘗ての婚約者、藤原朝蔭は、十年近く前に覗き見た沙羅を忘れることができず、沙羅の行方を探し出し、思いを告げる。沙羅も何度か朝蔭に会い、共に過ごす時間が増えるにつれ、朝蔭の人となりを知り、彼を恋しく思うようになる。朝蔭は、沙羅が失ってしまった荘園を取り戻す手はずを整えてくれ、結婚した二人は手直しされた沙羅が幼いころより過ごした山吹の屋敷に住むことになる。
『色にや恋ひむひひらぎ草紙』淑子は、内裏では、職名で橘典侍だが、内裏のもめごとの仲裁に呼ばれることが多く、いつも、鶴の一声で的確に女房たちを諫めることから、柊典侍と揶揄されて呼ばれている。その淑子の自分よりも弱い立場の者に向ける優しさに陰ながら気が付いた源誠明は、淑子に求婚する。淑子は初めて会ったはずの誠明から求婚された理由を問い質す。通りすがりに何度か見た淑子が内裏で働く者たちに優しく言葉を掛けていたので、誠明は淑子の心の美しさに惹かれたと言うのだ。そうして、何度か会って話すうちに、飾らない控えめな誠明に、淑子も惹かれていく。『かんなり草紙』に出てきた、乾の衛士も現れて、他にも多くの猫のことを知っている淑子は、猫たちを信頼していて、猫たちも淑子の信頼に応えてくれる。名前は出てこなかったが、亜相の君のこともちらりと乾の衛士がらみのくだりで出てきたのが、何だか嬉しい。そして、淑子が、誠明に求婚の返事をする前に、大勢の人の前で「妻が夫を信じないでどうする」と口走ってしまう。淑子の心の中では、求婚に諾の返事を返すことは既に決まっていたから。そうして、目出度く結婚した二人は、暫しの休暇を貰って、八条にある誠明の屋敷に向かう。

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2023年8月3日

くーぽんさん

(女性/50代) 総レビュー数：1923件

１冊完結連続もの

平安物だと不遇の姫がかなり高い身分の公達に見初められる話ばかりですが、こちらは朝廷を舞台にしながらそこで働く中での逢瀬をしっとり読ませてくれました。２巻まで読みましたが、１冊完結ながら舞台は同じ時期でした。私は２巻のヒロイン淑子の損をして傷付きながらもキッパリしている所が好きで、そんなヒロインの心根しか見てないような源蔵人の愚直さにほっこりしました。３巻読みました。こちらは時が進んで１、２巻で存在だけ知っていた少年達が大人になっており、帝が代替わりしています。３巻ともヒーローが一途で、結婚どころか恋すら無縁と思っていたヒロインに向けられていました。

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2024年9月15日

赤い目のうさぎさん

(女性/50代) 総レビュー数：1件

待望！！

ついに、ついに出てくれました！シリーズ3作目！嬉しすぎます！このシリーズ大好きです！平安時代の、奥ゆかしさの中にも情熱を感じ取れる物語で、しかも、この時代の情景が頭に浮かんでひきこまれる、とても素敵な作品です。ヒロインもヒーローも三作品三者三様魅力的。そして、各作品の中に、前作の登場人物がチロッとうかがえるのも嬉しい。どの作品も何回も何回でも読んでキュンキュン楽しめます。

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2022年8月31日

Al さん

(女性/50代) 総レビュー数：1186件

作者さん、すごい。

作者さんの大ファンです。歴史物で、お互いに触れる事さえ稀なご時世のお話なのに、これだけキュンキュンするお話を書けるって素晴らしい。他の方もおっしゃっていますが、作者さんの描くヒーローは、どの男性も素敵です。ヒロインも十人十色なのに、各々個性が違い、尊敬できる女性ばかり。きちんと起承転結のあるドラマが筋になっているので、引き込まれるまま一気読みしてしまいました。

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2021年3月8日

まんそんさん

(女性/60代～) 総レビュー数：4891件

王朝絵巻

いつの世も権力にばかり腐心する者の陰で虐げられているのは、、、源氏物語などを下敷きにしている様子がよくわかります。帝の寵愛をめぐり、また皇子の存在を一族あげて後嗣にしようとの目論見やら、、、一族の長がそれぞれ自分以外はまるでコマのように扱って。そんな中で恋人たちが足搔いてどう立ち回ってゆくのか

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2024年2月13日