平安物だと不遇の姫がかなり高い身分の公達に見初められる話ばかりですが、こちらは朝廷を舞台にしながらそこで働く中での逢瀬をしっとり読ませてくれました。2巻まで読みましたが、1冊完結ながら舞台は同じ時期でした。私は2巻のヒロイン淑子の損をして傷付きながらもキッパリしている所が好きで、そんなヒロインの心根しか見てないような源蔵人の愚直さにほっこりしました。3巻読みました。こちらは時が進んで1、2巻で存在だけ知っていた少年達が大人になっており、帝が代替わりしています。3巻ともヒーローが一途で、結婚どころか恋すら無縁と思っていたヒロインに向けられていました。