さすが湊かなえさん、のめり込み一気に読みました。映画羅生門のように母と娘の証言が食い違い、どれが真実かわからなくなるあたり本当にお見事でした。ただ最後の、この作品評は読んで後悔。こんなに後で嫌な気分になった解説は無い。最後の落ちがこういう意
味だったら凄いと書いてあり、それが作品を全く別のラストに持って行く。そういう捉え方もあるのだと解釈すれば良いが、一気に解説まで読んだ私には出来なかった。湊かなえさんの書いた作品の結末の解釈を別人の推測ひとつで、何とも言い難いイメージに刷り込まれてしまった。本文自体は後半部分で泣ける。ラスト、え、これは団地での飛び◯◯ではなかったの?と思いもう一度見直す事になる。
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