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「知の商人」たちのヨーロッパ近代史
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「知の商人」たちのヨーロッパ近代史

1,150pt/1,265円(税込)

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作品内容

古来、思想は<出版>という形で普及し、後世へ残った。ならば、知の媒介者たる「印刷・出版業」から16世紀から20世紀の近代を眺めてみよう。そこには、名著を支えた蒐書家や出版人などの人間模様、「知」の商品化による印税騒動など、歴史に埋もれた事件が浮かび上がってくる! 思想史でも書物史でもない、碩学によるユニークな書。

本書は1985年4月、筑摩書房から刊行された『知の商人―近代ヨーロッパ思想史の周辺』を改題、加筆修正したものです。

目次

1 商品としての思想
エルセフィエル書店
リヴァイアサンの顔
ハーリーとソマーズ
知の商人―ストラーンのばあい
知の商人―エディンバラの出版業者
バーゼルのトゥルナイゼン
固有名詞の読み方
『ケール版ヴォルテール全集』始末記
イギリスのワイン
アメリカ革命の導火線
『エディンバラ評論』の運命
紅茶の話
ジン横丁

2 知識人層の成立
音楽の商品化
うたは世につれ
『共産党宣言』の英訳者
パリ・コミューンと芸術家たち
芸術至上主義と無政府主義・
黒猫のスタンラン
大学と女性
ディーツ出版社
ユニウスとジュニアス
ブラウンス・アルヒーフ
マスク・ヴェーバーをめぐる女性

3 ファシズムのもとで
グーテンベルク図書組合
マリク書店とハートフィールド
亡命知識人とスイス
左翼読書クラブ
一九三〇年代の墓標
ウォーバーグ家の人びと
空襲下のコンサート

内容抜粋)
「私は昨夜、ヴォルテールが死んだということを聞きました。これで人びとは、安心して彼の著作を買うことができるでしょう。彼はもう、あとからあとから書き直すということができないからです」(一七七八年一月十七日)。この知らせは誤報で、ウォルポールの安心は四ヵ月余り早すぎたのだが、ヴォルテールの止まるところを知らない改訂癖に蔵書家が悩んでいたことは、誤報ではない。  1「『ケール版ヴォルテール全集』始末記」より


ルイジ・エイナウディ研究所
本を愛した外科医
あとがき
学術文庫あとがき
人名索引

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  • 「知の商人」たちのヨーロッパ近代史

    1,150pt/1,265円(税込)

    古来、思想は<出版>という形で普及し、後世へ残った。ならば、知の媒介者たる「印刷・出版業」から16世紀から20世紀の近代を眺めてみよう。そこには、名著を支えた蒐書家や出版人などの人間模様、「知」の商品化による印税騒動など、歴史に埋もれた事件が浮かび上がってくる! 思想史でも書物史でもない、碩学によるユニークな書。

    本書は1985年4月、筑摩書房から刊行された『知の商人―近代ヨーロッパ思想史の周辺』を改題、加筆修正したものです。

    目次

    1 商品としての思想
    エルセフィエル書店
    リヴァイアサンの顔
    ハーリーとソマーズ
    知の商人―ストラーンのばあい
    知の商人―エディンバラの出版業者
    バーゼルのトゥルナイゼン
    固有名詞の読み方
    『ケール版ヴォルテール全集』始末記
    イギリスのワイン
    アメリカ革命の導火線
    『エディンバラ評論』の運命
    紅茶の話
    ジン横丁

    2 知識人層の成立
    音楽の商品化
    うたは世につれ
    『共産党宣言』の英訳者
    パリ・コミューンと芸術家たち
    芸術至上主義と無政府主義・
    黒猫のスタンラン
    大学と女性
    ディーツ出版社
    ユニウスとジュニアス
    ブラウンス・アルヒーフ
    マスク・ヴェーバーをめぐる女性

    3 ファシズムのもとで
    グーテンベルク図書組合
    マリク書店とハートフィールド
    亡命知識人とスイス
    左翼読書クラブ
    一九三〇年代の墓標
    ウォーバーグ家の人びと
    空襲下のコンサート

    内容抜粋)
    「私は昨夜、ヴォルテールが死んだということを聞きました。これで人びとは、安心して彼の著作を買うことができるでしょう。彼はもう、あとからあとから書き直すということができないからです」(一七七八年一月十七日)。この知らせは誤報で、ウォルポールの安心は四ヵ月余り早すぎたのだが、ヴォルテールの止まるところを知らない改訂癖に蔵書家が悩んでいたことは、誤報ではない。  1「『ケール版ヴォルテール全集』始末記」より


    ルイジ・エイナウディ研究所
    本を愛した外科医
    あとがき
    学術文庫あとがき
    人名索引

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