ライトノベルのファンタジー寄りなので日本語も微妙なよくあるフワフワした設定のものだろうとあまり期待せずに読み始めましたがなかなかどうして!今時珍しく文章に違和感ないどころかこの手にありがちな無駄な説明や設定のないきちんとした小説でした。
浅いキャラのヒロインが無自覚にモテて「こんなことするなんてなぜだろう。訳が分からない」キョトンみたいなウザいシーンもなくイラつかなくて助かります。
弱ったヒーローに自分だけが理解できてる感丸出しなヒロインではなく感じて考え寄り添う姿が素晴らしかったです。お屋敷や新居の様子が脳裏に浮かぶ文章、セリフでキャラクターもしっかり書き分けていてヒロイン弟の真っ直ぐなバカっぽさは気持ちいいくらいです。
最後まで楽しく気持ち良く読めました。いつまでもこの世界に浸っていたかったです。
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