つらい仕打ちを与えるあなたに、
なぜどうしようもなく惹かれてしまうの?
母の死後、いつも妹の後始末をしてきたエマは頭を抱えた。
敏腕実業家として知られるドレイクの車を、妹が壊したのだ。
代償に、エマは扇情的な雑誌に出るよう求められ愕然とする。
断れば訴訟を起こすと脅され、承諾するほかなかった。
実際には、彼が要求したのは婚約者のふりをすることだった。
共に過ごすドレイクの男性的魅力が息苦しいほどでも、
エマは愛のない関係を結ぶ気はなかった。
ある日、街へ出たエマは暴漢に襲われて頭を打ち、記憶を失う。
退院したあと、情熱が導くまま“婚約者”と枕を交わすが――。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。