女々しい攻め男らしい受け。
バラバラに紙本(同人誌+雑誌掲載)で所持していたのですが、読む順番が分からなくなってしまって読み返すたびに混乱してしまっていたので、1冊にまとめて下さって本当に嬉しいです。
実在しない国や兵器、動物や植
物が登場する近未来SF、世界観が独特ですが流石の文章力でとても分かりやすくて面白かったです。
架空の軍事国境線の兵役についた大学講師×敵に女性器型の寄生植物を埋め込まれ「ふたなり」にされてしまった職業軍人。
基本的には攻めのガレ視点で話が進むのですが、夢見がちなロマンチスト、そしてめちゃくちゃ卑屈でネガティブ、それなのに男性同士の性技にだけはやたらと自信満々!というギャップが面白かったです。
対して受けのジャックはガレとは正反対で何事にもあまりこだわらず明るく誰からも好かれる男です。そしてこんなに男らしい見た目なのに「ふたなり」というギャップが良かったです。
木原音瀬先生独特の心理描写や予測のつかないストーリー。名作だと思います。
また挿絵の小野浜こわし先生の絵が筋肉美が美しくて色気があり、世界観ととても合っていて凄く良かったです。
もっとみる▼