こちらの作家様は初でした。ラノベとは思えない硬質な文体で、筒井康隆や伊藤計劃を彷彿とさせる近未来の軍事SF。マザーコンピュータが人のバイタルや記憶を管理する世界。日本人のDNAを受け継いでいる刀使いのカナエと、軍学校時代の同級生で、その出自
のために幼い頃から何度も危険な目にあってきたライオットの、長年の執愛がテーマ。冒頭の状況説明で挫折しちゃう人が多そうな(汗)難しいところは読み飛ばして(話読みだと何話分かあるけど)、母船が襲撃され、激しい戦闘の末に辛くも生き延びたカナエをライオットが救出し、十余年ぶりに再会するところまでは読んでみてください!愛しい人との10年以上ぶりの再会に震えるライオットの姿で、ストーリーに彩りが出てきます。挿絵があってよかった(笑)ライオットが眠るカナエの手を祈るように握る姿、美しい挿絵があることでぐーっと入ってきます♪文体の硬さも読んでるうちに慣れてくるはず。読み応えある作品がお好きな方はぜひ!ていうか本の紹介文がたった1行なのは何故なんかな?
もっとみる▼