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トヨタ自動車の2024年3月期の決算数字がすごいことになっている。世界販売台数は1109万台に達し、売上高は45兆953億円、営業利益は5兆3529億円と、前年の2兆9956億円の1・8倍となっているのだ。 かねてよりテスラより「低い」と言われ続けていた時価総額も60兆円前後で推移し、日本企業としては最高水準にある。こうした数字には円安などが起因しているのも事実だが、2008年のリーマンショックによって、4610億円の赤字(営業赤字は59年ぶり、最終赤字は71年ぶり)に転落したトヨタが、そこから十数年で5兆3529億円と、日本企業として初の5兆円超えとなる高収益を記録したのは、素晴らしいとしか言いようがない。10年、20年であれば増収増益を続ける企業はあるし、赤字を出すことなく経営を続けている企業もあるだろう。しかしトヨタのように世界と戦いながら、トヨタほどの規模で利益を生み続けるというのは驚くべきことだ。パナソニックの創業者・松下幸之助も京セラの創業者・稲盛和夫も、企業の使命の一つとしてしっかりと利益を出して、税金を納めることを標(ひょう)榜(ぼう)していた。たしかに企業というのは成長し続けなければならないし、雇用も守らなければならない。しかし何より大切なのは、しっかりと利益を出すことだ。だとすれば、トヨタの「稼ぐ力」「稼ぎ続ける力」はもっと注目されていいし、もっと参考にされてもいい。このように日本企業としての利益を更新し続けるトヨタですが、トヨタの本当の凄さは常に利益を出し続けてきたところにあります。トヨタは2008年のリーマンショックによって2兆2000億円の黒字から4610億円の赤字へと転落していますが、営業赤字は59年ぶり、最終赤字はなんと71年ぶりのことでした。つまり、戦後ほとんどの時期、トヨタは利益を生み続け、今もなお記録を更新するほどの利益を生み続けています。たしかに世の中にはある時期、素晴らしい数字を出す会社があります。あるいは、10期、20期と増収増益を続ける企業もありますが、トヨタのように長きにわたって日本トップレベルの利益を出し続けてきた企業はありません。一体、なぜトヨタはこれほど「稼ぎ続ける」ことができるのでしょうか?その原点は戦後間もない1950年、大量の在庫を抱えて倒産の危機に瀕し、創業者の豊田喜一郎氏が辞任に追い込まれたという苦い経験にあります。この時、新社長として再建に向けて辣腕を振るったのが石田退三氏であり、経理を率いた花井正八氏や、トヨタ式の基礎を築いた大野耐一氏ですが、これらの「お金のない苦しさをとことん味わった人たち」こそがトヨタを「稼ぎ続ける会社」に変え、「稼ぎ続ける社員」を育てたのです。企業は一時期、稼ぐことができても、稼ぎ続けるためには稼ぎ続けることのできる社員を育てることが欠かせません。本書ではトヨタ式に伝わる「稼ぐための知恵」をまとめることで、稼ぎ続ける会社、稼ぎ続ける社員になるためのコツを約90枚のイラストを使い、わかりやすく伝授したいと考えています。
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